金融庁職員かたりキャッシュカード盗む「受け子」を逮捕

 金融庁の職員をかたり高齢女性からキャッシュカードを盗んだとして、大阪府警門真署は26日、住所不定の無職、道亦(みちまた)一揮(かずき)容疑者(22)を逮捕したと発表した。同署は認否を明らかにしていない。

 同署によると、道亦容疑者は特殊詐欺グループの一員で、現金やキャッシュカードを受け取る「受け子」とみられる。

 逮捕容疑は何者かと共謀し、25日夕、金融庁の職員をかたって大阪府門真市の60代女性宅に電話をかけ、女性からキャッシュカード3枚を盗んだとしている。道亦容疑者は女性宅を訪れ、女性から受け取ったカードが入った封筒を、あらかじめ用意していた別の封筒とすり替えたという。

 同署によると、事件直前、「キャッシュカードが偽造されている。暗証番号が必要なので教えてほしい。カードを封筒に入れて保管しておいて」などと女性宅に電話があった。

 周辺では、被害者の情報を事前に把握する目的でかけるアポ電が相次いでおり、同署員が警戒していたところ、茶髪にスーツ姿の道亦容疑者を発見。職務質問し、所持品から女性名義のキャッシュカードが見つかった。

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