<統一地方選・東京>
任期満了に伴う4月21日投開票の北区長選に、音喜多(おときた)駿都議(35)、同区選出=が出馬する意向を固めたことが26日、関係者への取材で分かった。開会中の都議会定例会が閉会する28日にも出馬と都議辞職を表明する。同区長選では、現職の花川與惣太(よそうた)区長(83)が5選を目指し出馬表明しており、選挙戦まで1カ月を切る中で、構図が固まる。
音喜多氏は取材に、花川氏の高齢多選を批判した上で、「地元のために貢献していきたい」と出馬を検討していることを認めた。音喜多氏は以前から周囲に区長選への意欲を示していたが、「都議である以上、都にとって最も重要な予算審議をおろそかにできない」とも話しており、出馬表明のタイミングをうかがっていた。このため、都の新年度予算案審議が終わる今都議会終了後の表明を決めたとみられる。
音喜多氏はインターネットで幅広く寄付を募るクラウドファンディングで集めた1千万円を超える資金を基に、昨年10月、地域政党「あたらしい党」を立ち上げ代表を務めている。今回の統一地方選で都内を中心に区市町議選で10人余りの候補者を擁立する方針で、音喜多氏自身も選挙戦に打って出て先頭に立つことで、自党の候補者の票の上積みを狙っている。