立憲民主党山梨県連は25日、甲府市内で緊急常任幹事会を開き、夏の参院選山梨選挙区に東京都杉並区議の新人、市来伴子氏(41)の擁立を決めた。近く党本部で正式決定する。野党共闘の動向を見極め、党公認、無所属での推薦など扱いを判断する。
25日に記者会見した市来氏は「立憲主義と民主主義を取り戻すため、山梨からの立候補を決意した」と国政への意欲を訴えた。福島県の子供たちを招き忍野村でキャンプした際、地元の人情に触れ、山梨への移住を決意したという。
市来氏は23日、社民党に離党届を提出した。離党が決まり次第、立民に入党する。
くら替えについては「社民党に感謝している」とした上で、「立憲民主党は多様性の尊重という自身の理念に最も近い政党」と説明した。
同席した党本部の福山哲郎幹事長も「山梨生まれではないが、安倍政権と対峙(たいじ)できる候補の一人だ」と強調した。
市来氏は宮崎県延岡市生まれ。関西学院大大学院修了後、議員秘書を経て平成23年から杉並区議2期。21年の衆院選兵庫8区に社民公認で立候補し落選した。
参院選山梨選挙区には、自民党現職の森屋宏氏(61)、共産党県常任委員の新人、宮内現氏(37)も立候補を表明している。