米大リーグ、マリナーズのイチロー外野手が21日、東京都内のホテルで記者会見し、第一線を退く意向を表明した。会見の内容は次の通り。
--今回引退を決意する前に引退を考えたことは?
「クビになるんじゃないか、はありました。ニューヨークに行ってからは毎日ありました。マイアミも特殊なところ。毎日そんなメンタリティーで過ごしていた」
--引退の理由は?
「マリナーズ以外に行く気持ちがなかった。去年シアトルに戻していただいて本当にうれしかった。5月に試合に出られなくなる、あのときもそのタイミングでもおかしくなかった。でも、この春に向けてまだ可能性があると伝えられていたので、そこも自分なりに頑張ってこられた」
--八回に菊池投手が号泣していた。
「号泣中の号泣でしたね。それ見てこっちは笑らけましたけどね」
--米国のファンにメッセージを
「米国のファンは最初は厳しかった。2001年のキャンプなんかは『日本に帰れ』としょっちゅう言われた。だけど、言葉ではなくて行動で示したときの敬意の示し方は、迫力あるなという印象ですね。なかなか入れてもらえないんですけど、認めてもらった後は凄く近くなる印象。がっちり関係ができあがる。シアトルのファンとはそれができたような、それは僕の勝手な印象ですけど。ニューヨークは、厳しいところでしたね。でも、やればそれこそ、どこよりもどのエリアの人たちよりも熱い思いがある。マイアミはラテンの文化が強い印象で、圧はそれほどないんですけど、でも結果を残さないと絶対、人は来てくれない。それぞれに特色があって面白かったし、それぞれで関係が築けた。米国は広いなと。ファンの人の特徴をみるだけでそういう印象ですね。最後にシアトルのユニホームを着て、セーフコフィールドではもうなくなってしまいましたけど、姿をお見せできなくて申し訳ない思いがあります」