イチロー引退会見速報(6)完「孤独で苦しんだことあったが、未来の自分にとって大きな支えに」

記者会見するマリナーズ・イチロー =東京ドームホテル(撮影・福島範和)
記者会見するマリナーズ・イチロー =東京ドームホテル(撮影・福島範和)

米大リーグ、マリナーズのイチロー外野手が21日、東京都内のホテルで記者会見し、第一線を退く意向を表明した。会見の内容は次の通り。

--プロ野球選手になって成功してきた。得たものはなにか?

「成功かどうかは分からない。だから成功という言葉は嫌い。新しい世界に挑戦することは大変な勇気だと思う。あえて成功と表現すると、成功すると思うから行く、難しいから行かないというだけなら後悔を生むと思う。やりたいと思えば挑戦すればいい。そのときにどんな結果が出ても後悔はないと思う。やりたいと思ったことに向かっていきたい。(得たものは)こんなものかなあという感覚ですかね。200本はもっと打ちたかったし、最初3年は勝つのはそんなに難しくないと思っていたけど、勝利するのは難しい。この感覚を得たことは大きいかもしれない」

--神戸に恩返ししたい思いは

「神戸は特別な街です、僕にとって。恩返しかは。選手として続けることでしかできないと思っていたので、できるだけ長く現役を続けたいと思っていたこともある。税金を少しでも払えるように頑張ります」

--日米の野球への提言は

「制度に関しては詳しくないけど、日本で基礎を作る、自分が将来、大リーグで活躍するための礎を作るという考えであれば、日本の野球で鍛えられることはたくさんある。制度だけに目を向けるのはフェアではない」

--日本の野球で鍛えられたのは

「基礎の動きは大リーグの選手より日本では中学生レベルの方がうまい可能性がある。チームとしての連係もある。それは日本の野球では言わなくてもできる。こちらは個人としての運動能力は高いけど、そこには苦しんで諦めましたよ」

--エンゼルスの大谷(翔平)選手と対戦がかなわなかったが、対戦したかったか?

「残念ですけど、できれば僕が投手で翔平が打者がよかった。投げることも打つこともやるのであれば、1シーズンごとに、投手と打者を代えて、それでサイヤング賞と本塁打王を取ったら。それを考えさせるだけで、人とは明らかに違う選手。その2刀流は面白い。それは想像できなくない」