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平山監督がベストセラー「閉鎖病棟」映画化

 「愛を乞うひと」の平山秀幸監督(68)が、新作「閉鎖病棟(仮題)」の製作に取り組んでいる。

 原作は精神科医で作家、帚木蓬生(ははきぎ・ほうせい)のベストセラー。精神科病院の閉鎖病棟で起こった殺人事件を軸に、過去を抱えた患者たちが懸命に生きる姿を描く感動作だ。主人公の元死刑囚、秀丸を笑福亭鶴瓶(67)、幻聴に悩む青年、チュウさんを綾野剛(37)、不登校の女子高生、由紀を小松菜奈(23)が演じる。

 1月下旬、東映の東京撮影所(東京都練馬区)で、入院中のチュウさんや由紀が家族と面会する場面が撮影された。平山監督は綾野や小松の演技を見つめ、せりふを足したり、「由紀は父親に近づきたくない。その気持ちを大事に」と示唆したりして場面のニュアンスをふくらませていく。

 「軸となるのは秀丸と由紀の関係。ある男の利害抜きの自己犠牲を描きたかった」と平山監督。主役の鶴瓶について「お笑いの人だけど、なぜか目が怖いのが魅力。新しい面が見せられると思う」と語る。綾野と小松も「想定を超える演技を見せてくれる」と手応えを感じている様子だ。現在、編集作業中で、公開は11月の予定。(岡本耕治)

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