王位継承物語

21世紀の君主制と皇室 「継続と安定」もたらす宝

 ■もっとも古い君主制

 皇太子殿下の即位で126代を数える日本の天皇は、現存する世界の君主制のなかで最も古い家柄である。しかし現在、公務を担っておられる皇族15人のうち、女性が圧倒的に多数(12人)を占めているが、未婚である5人の皇族が皇族以外の男性と結婚されると「臣籍降下」しなければならず、その数は減少の一途をたどる。この最も古く、最も光栄ある制度を保つためにも、皇位継承の問題も含め、検討すべきことは多いといえよう。

【プロフィル】君塚直隆(きみづか・なおたか) 昭和42年、東京都生まれ。立教大文学部卒業後、英オックスフォード大留学を経て、上智大大学院文学研究科史学専攻修了。博士(史学)。専門は英国政治外交史。著書は『立憲君主制の現在-日本人は「象徴天皇」を維持できるか』(新潮選書、サントリー学芸賞受賞)など多数。