南こうせつ、古希を楽しむ 新譜、エッセー、野外公演… デビューから半世紀 ライブでクイーン熱唱

南こうせつ、古希を楽しむ 新譜、エッセー、野外公演… デビューから半世紀 ライブでクイーン熱唱
南こうせつ、古希を楽しむ 新譜、エッセー、野外公演… デビューから半世紀 ライブでクイーン熱唱
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 南こうせつが、70歳を迎えて元気だ。新譜を出し、エッセー集を出版し、9月には「サマーピクニック」も開催する。昨今、隆盛を極める大規模野外公演の嚆矢(こうし)だ。「生きるのが楽になりました」。「神田川」の大ヒットなどで日本のフォーク音楽の裾野を一気に広げた立役者が、古希の心境を語る。(石井健)

ロック・ユー神田川

 2月13日。この日、70歳になった南は、東京都千代田区の神田明神ホールに約300人の熱心なファンを集めて誕生日を記念した特別なライブを開いた。

 生ギター1本で、客席のリクエストに応えて次々と歌った。自在に、無尽蔵に湧き出る歌。魔法のようだ。デビュー50年目ならではの底力だろう。

 中盤以降はバンドメンバーを加え、2時間半の長丁場を歌いきると、床をドンドンと踏みならし、両手を頭上でパッと打ち付けた。ドンドン、パッ…。英ロックバンド、クイーンの「ウィー・ウィル・ロック・ユー」を一節歌い、続けて自身の代表曲「神田川」を、そのリズムに乗せて歌い、舞台を締めくくった。観客は、大ヒット映画「ボヘミアン・ラプソディ」の劇中さながらに興奮した。

 「あれは、もう、ただのノリでやっちゃったの」。振り返って照れる本人。エネルギッシュな70歳だ。

心の断捨離で「楽に」

 昭和45年にシンガー・ソングライターとしてデビューした。その後、3人組「かぐや姫」を結成。48年には「神田川」が大ヒットする。音楽人生は、50年目に突入。そして70歳。

 「意外と気持ちいい。生きるのが楽になりました」

 秘訣(ひけつ)は、「心の断捨離(だんしゃり)」だ。モノも人間関係も次々に捨て、整理に勤しんでいる。例えば、本は10冊だけ残して他は捨てる。年賀状を出すのをやめる。

 「『もう70ですから』って言い訳すると、不義理しても叱られない。どんどん捨てると、これが俺だっていうのが見えてくる。それが、気持ちいい」

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