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クラシック名盤 モーツァルト:13管楽器のためのセレナード

モーツァルト:13管楽器のためのセレナード
モーツァルト:13管楽器のためのセレナード

 □モーツァルト:13管楽器のためのセレナード「グラン・パルティータ」

 ■木管が彩る絶品セレナード

 モーツァルトの交響曲やオペラを聴くと、木管パートの自由自在、縦横無尽の活躍にいつも感嘆させられる。かくも生き生きと鮮やかに木管楽器で音楽を彩ることができる-。何という美的センスなのか。

 20代半ばの彼が、意気揚々とウィーンにやってきてまず作ったとされるのがこのセレナード。とどめがたい奔流のような音楽だ。楽器編成はオーボエ、クラリネット、バセットホルン、ファゴットが各2本、ホルン4本、コントラバス1本。管楽器が完全な主役であるこの曲こそ、彼の音楽のエッセンスと呼びたい。

 7つの楽章からなり、演奏時間も50分を超える堂々たる大曲。活力あふれる第1楽章、優雅な舞踊が目に浮かぶ第2楽章などにも心ひかれるが、第3楽章アダージョこそ筆舌に尽くしがたい名品。映画「アマデウス」で、サリエリがモーツァルトの才能に初めて嫉妬する場面で印象的に使われた。ベーム指揮ベルリン・フィル管楽アンサンブルの演奏で。(モーストリー・クラシック編集部 寺田俊也)

 ユニバーサル 1296円

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