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クラシック名盤 リムスキー=コルサコフ「シェヘラザード」

シェヘラザード
シェヘラザード

 ■「魔術師」が誘う「千夜一夜」の世界

 「シェヘラザード」は、ロシアの作曲家、リムスキー=コルサコフが、「千夜一夜物語」を題材にして1888年に発表した交響組曲。

 妻の不貞で女性不信になったペルシャ王は、若い女性と宮殿で一夜を過ごしては、翌朝に首をはねた。王の愚行を阻止するために大臣の娘シェヘラザードは王と結婚、毎夜、面白い物語を語った。続きを聞きたい王は彼女を殺すことができず、子供もでき、悪習は廃止された。

 その物語から「海とシンドバッドの船」「カランダール王子の物語」「若い王子と王女」「バグダッドの祭り。海。船は青銅の騎士のある岩で難破。終曲」という4つの部分が作曲された。各楽章でシェヘラザードを表すソロ・バイオリンのメロディーが聴こえる。

 「管弦楽法の魔術師」と呼ばれる作曲家ならではの、場面が眼前に広がるような音楽物語が満喫できる。ピエール・モントゥー指揮ロンドン交響楽団の演奏で。(モーストリー・クラシック編集部 平末広)

 ユニバーサル、1028円

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