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世界に「落語」を広めたいと、日本を飛び出して米国で活動を始めたのが柳家東三楼(とうざぶろう)(42)。現在、一時帰国して、芸術、映画などで優れた才能を持つ人に発行され、厳しい条件があるアーティストビザ(O-1)を申請。取得後にニューヨークに移住して、本格的に米国で落語を行うことになる。落語界では初めての挑戦という。東三楼に話を聞いた。(地方部 松垣透)
子供たちにも人気
東三楼は、平成11年4月に、柳家権太楼(ごんたろう)に入門した。26年に真打ちに昇進。芸術祭大衆芸能部門新人賞を受賞するなど、実力や端正な口跡(こうせき)が評判の若手として活躍していた。
東三楼はもともと、米国のカルチャーに興味を持っていたので、英語を学ぼうと、フィリピンのセブ島で学んだ。
「スタンダップコメディーに興味があり、どうしても英語でやりたかった」と話す。
「やりすぎる性格」というのも、自身の分析だ。
昨年10月に、米国に乗り込んだ。米国の知人などの家に居候しながら、自分の力だけで予定を組んで、米国の大学をはじめ、50公演を行った。
日本でもよく高座にかけられる「動物園」という噺を自分で英語に翻訳して披露している。米国で初めて英語で落語をやったときから受けた。