夜景100選に「みたまの湯」 温泉で初

露天風呂からの夜景(みたまの湯提供)
露天風呂からの夜景(みたまの湯提供)

 日帰り温泉施設「みたまの湯」(山梨県市川三郷町)が、全国の愛好家でつくる「夜景倶楽部」(会員約1500人)の「夜景100選」に決まり、9日に認定される。浴室や露天風呂から甲府盆地が一望できることが高く評価された。温泉施設の認定は初めてだ。

 平成9年に発足した「夜景倶楽部」(会員約1500人)は、16年から全国の美しい夜景を次々と「100選」に認定してきた。

 みたまの湯は、甲府盆地南端の「みはらしの丘」に建つ。露天風呂から北側に甲府盆地のパノラマが広がり、甲府市だけでなく、商業施設が増えている昭和町や中央市の夜景が美しいことで人気だ。

 山梨県内ではこれまで、笛吹川フルーツ公園(山梨市)、新倉山浅間公園(富士吉田市)、八代ふるさと公園(笛吹市)が「夜景100選」に認定されている。

 みたまの湯の渡辺健作副支配人(43)は「さらに全国に知られるようになると思う。うれしい」と感想を述べた。

 「家々の南向きの窓から灯りが漏れるので、北側を眺望する『みたまの湯』からの夜景は特に鮮やか」という。

 みたまの湯では、認定を祝う横断幕を掲げ、館内の掲示やホームページで利用客に報告する。

 東京都八王子市から訪れた会社役員、内匠(たくみ)照良さん(67)は「夜景を見て、温泉につかりたいからたびたび来ています。湯船からの絶景の夜景は、なかなかないですから」と笑顔で語った。

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