日・パラオ首脳会談 4億円の資金協力伝達

日・パラオ首脳会談を前にパラオ・レメンゲサウ大統領(左)を出迎える安倍晋三首相=8日午後、首相官邸(春名中撮影)
日・パラオ首脳会談を前にパラオ・レメンゲサウ大統領(左)を出迎える安倍晋三首相=8日午後、首相官邸(春名中撮影)

 安倍晋三首相は8日、太平洋の島嶼国、パラオのレメンゲサウ大統領と官邸で会談した。パラオが台湾と外交関係を有することを踏まえ、軍事的な海洋進出を強行する中国を念頭に、自由で開かれたインド太平洋の実現が重要とする認識で一致した。首相は水産業振興や海上の安全確保に向けたインフラ整備に対する4億円の資金協力を伝達した。

 首相は会談冒頭、「パラオは太平洋島嶼国全体の平和と繁栄のための重要なパートナー」と述べた。レメンゲサウ氏は、今年が両国の外交関係樹立25周年にあたることに言及し「大変喜ばしく思う」と応じた。

 会談では両国の貿易や観光、人的交流の促進を確認。パラオの排他的経済水域(EEZ)内で違法操業する外国漁船の取り締まり支援など海洋安全保障で連携することも申し合わせたほか、北朝鮮政策に関しても意見交換した。

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