石井啓一国土交通相は5日の閣議後の会見で、IHIが民間航空会社から受託しているエンジンの整備に関して、「検査に関わる不正があったことを確認した」と発表した。さらに、「判明した事実に基づき、必要な行政処分などを行うことで検討している」とも明らかにした。
国交省は今年1~2月にかけ、航空法に基づいてIHIの瑞穂工場(東京都瑞穂町)の立ち入り検査を実施。このなかで航空機用エンジン部品の修理、検査作業の中で、資格のない従業員による検査が実施されていたことがわかったという。
国交省は、不正が行われていた期間や該当するエンジンの台数などは精査中として明らかにしなかった。だが、「安全上すぐに問題が起きるということはない」と、IHIから回答されているという。
石井氏は「このような不正が行われていたことは誠に遺憾だ」と不快感を示した。