関空再生(下)

訪日客へ情報 改善に全力

 同通信局は、関空に到着する外国人にアプリのダウンロードを促そうと関西エアと協議していく。関西の領事館を通じ外国人にPRしていく方針だ。

国際イベント続々

 右肩上がりを続ける訪日外国人客だが、昨年9月は前年同月比5・3%減。前年同月比でのマイナスは5年8カ月ぶりだ。観光庁の田端浩長官は10月の記者会見で「訪日客の27%が入国する関空閉鎖の影響が大きかった」とした。

 10月以降関空の旅客は回復しているが、旅行業界の受け止めは厳しい。訪日外国人の旅行を手がける企画会社、フリープラス(大阪市北区)の小西宏明取締役は「台風以後、風評被害などでツアーは減少している。旅行単価も下落した」とため息をつく。

 関西エアは今回の教訓から、多言語拡声器を72台に増やすほか、外国航空会社など他機関との連携も進める。関西エアの石川氏は「在阪領事館とも連携したい」と改善に全力をあげる。

 東日本大震災時に観光庁長官を務めた大阪観光局の溝畑宏局長は、外国人への情報提供も含め「大阪が観光分野で高い国際競争力を持つ都市」に脱皮する必要があると強調する。

 成田空港に次ぐ日本の玄関口、関空。今年は6月に大阪で20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)が開催、9月にはラグビーワールドカップなど国際的な大イベントが続く。関空は真に再生した姿を見せられるか。世界が注目する。

 この連載は阿部佐知子、藤谷茂樹、黒川信雄が担当しました。

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