その他の写真を見る (1/2枚)
横田めぐみさんら、すべての拉致被害者にささげる「めぐみさんへの手紙」。若者らは学校の授業などを通して非道な現実を知り、拉致問題解決の道筋に思いをめぐらせる。寄せられた手紙の一部を新たに紹介する。
◇
「私だったらどうしただろうか」、また「私の家族だったら何をしただろうか」-当時まだ13歳だったあなたを襲った恐ろしい事件を知ったとき、私がまず考えたのはこれでした。
私だけでなく、日本に住む多くの中学生や高校生、大学生も同じように考えたと思います。めぐみさん、今は私の母よりも年上になってしまったあなたを、こう呼ぶのをお許し下さい。じつは私の母の名も「めぐみ」というのです。母の話ではあのころとても人気の名前だったとのことです。それだけにあなたの身の上に起こったことを、私も私の家族も、とても他人事とは思えません。
私は今大学1年生で、経営についてやマネジメントの勉強をしています。将来はこれらを生かして金融関係のお仕事に携わっていきたいと考えています。めぐみさん、あなたはとても明るく活発な女の子だった半面、幼い双子の弟さんたちの面倒をすすんでみる、優しい少女だったそうですね。そのことはあなたのお母さんが話してくれたので、日本中の人が知っています。あの事件さえなかったら、きっとあなたも自分の将来のために多くのことを学んでおられたに違いない、ふとそんな気持ちになることがあります。