浪速風

疑惑から目をそらす米朝会談では困る

ひょっとしてこの2人、馬が合うのかもしれない。再会を待ちわびていたように歩み寄り、握手を交わした。トランプ米大統領は金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長を「偉大な指導者」と持ち上げた。以前は「チビのロケットマン」と罵倒していたのに。ただ、笑顔がぎこちなく見えたのは、心ここにあらずだったのかも。

▶米朝首脳会談と前後して、トランプ大統領の元個人弁護士、マイケル・コーエン氏に対する下院の公聴会が行われた。夕食会の前に米国の記者団から「(コーエン氏の)証言についてどう思うか」と質問が飛んだ。世界は会談の行方に注目するが、米国でのトップニュースはこちらのようだ。

▶大統領選へのロシアの干渉疑惑や、不倫関係にあったと主張する女性への口止め料支払いなど、内幕を知るコーエン氏の証言によっては、再選に黄信号どころか大統領弾劾につながりかねない。まさかと思うが、目をそらすために会談の成果を焦ってはならない。