「地震来ないは錯覚」「啓発に役立てる」 日本海溝の新想定

 政府の地震調査委員会が26日に公表した日本海溝沿いの新たな地震想定。津波を起こす大地震が高い確率で想定された。東日本大震災から間もなく8年。専門家は「大地震はいつ起きてもおかしくない」と改めて備えを呼びかけた。

 「しばらく地震は来ないと決して思わず、再び来ると考えてほしい」。地震調査委の平田直委員長は、こう強調した。

 新たな予測では、マグニチュード(M)7級の大地震は場所によっては30年以内に90%の高い確率で発生し、M8級も想定された。

 津波防災に詳しい東北大の今村文彦教授は「津波が襲う可能性は十分にある。油断せず、大震災で得た教訓を生かして身の回りの備えを改善してほしい」と話す。

 名古屋大の山岡耕春教授も「復興が終わるまで地震は来ないという錯覚を持ってはいけない」と警鐘を鳴らす。

 政府は想定外だった大震災を受け、平成25年の南海トラフを皮切りに海溝で起きる巨大地震の予測見直しに着手。関東地方の相模トラフ、北海道沖の千島海溝に続き、今回で主な予測が出そろった。

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