サントリー食品、コーヒーブランド「BOSS」で紅茶を発売

サントリー食品インターナショナルが3月19日に発売する「クラフトボスTEA ノンシュガー」。香りは高く、渋味が少ないすっきりした味わいが特徴だ=東京都中央区(日野稚子撮影)
サントリー食品インターナショナルが3月19日に発売する「クラフトボスTEA ノンシュガー」。香りは高く、渋味が少ないすっきりした味わいが特徴だ=東京都中央区(日野稚子撮影)

 サントリー食品インターナショナルは25日、コーヒー飲料に使っている「ボス」のブランドで、ペットボトル入り紅茶を3月19日に発売すると発表した。ペットボトル入りコーヒー「クラフトボス」では新市場を開拓して先行優位を確保したが、コーヒーを飲めない層への新たな訴求として、ペットボトル紅茶でのちびだら飲み(ちびちび、だらだら飲む方法)を提案する狙いがある。

 新商品の「クラフトボスTEA(ティー) ノンシュガー」(希望小売価格は税別160円)は、紅茶特有の渋味をできる限り抑えた上で紅茶の華やかな香りを最大にするよう、製法を工夫した。商品名で紅茶をうたわないことで、紅茶飲用者だけでなく緑茶や水など無糖飲料の飲用者を取りこむ狙いもあるという。

 「クラフトボス」シリーズはコーヒー特有の苦みを極力抑え、すっきりとして飲みやすい味わいが特徴だ。このため、若年層や女性など緑茶や水を飲用していた非コーヒー飲用者とオフィスでのちびだら飲み需要を取り込み、発売2年目となる平成30年にはシリーズ3種で2700万ケース(500ミリリットルペットボトル24本換算)を確保した。

 一方で「水分補給をしながら快適に仕事をしたいとのニーズを広くとらえると、コーヒーだけではカバーできていない」(柳井慎一郎常務執行役員)と判断、コーヒーが飲めない人の需要喚起に向け、紅茶での展開を行うことにしたという。今後、既存品のクラフトボスのコーヒーについてもリニューアルを実施し、シリーズ全体で活性化を図る。

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