衝撃事件の核心

特殊詐欺集団、少年は使い捨て

「60万円どこやってん。早く出せ」

詳しい経緯は不明だが、グループのほかのメンバーは、大学生が引き出した金額が60万円足りないと主張。大学生を車に乗せて脅迫を続けながら、5時間半にわたって監禁した。

一連の詐欺事件で大学生は昨年11月5日に逮捕され、その捜査の過程で車に監禁された被害が判明。府警は今年2月、逮捕監禁や恐喝未遂などの疑いで同じ詐欺グループの19歳~24歳の男5人を逮捕した。

「簡単には抜け出せない」

特殊詐欺グループの低年齢化は進み、近年は摘発される少年が急増している。

府警によると、府警が特殊詐欺事件で摘発した少年は、平成29年には141人中15人と全体の1割程度だったが、30年は220人中67人と3割に急増。昨年11月には、中学生の少年(14)を詐欺未遂容疑で逮捕した。

特に多いのが、現金やカードを受け取る「受け子」や、現金自動預払機(ATM)から預金を引き出す「出し子」といった役割で、67人中59人を占めた。受け子や出し子は被害者と対面したり、ATMを利用して防犯カメラに姿をさらしたりする必要があり、ほかのメンバーよりも摘発されるリスクが高いにもかかわらず、詐欺グループは割の良いバイトのように勧誘するという。

少年がインターネット上の高額な求人に応募して受け子となり、現金の受け取りに失敗した結果、受け子を続けることで失敗分の金額を補填(ほてん)するよう強いるケースもあるという。府警特殊詐欺対策室は「軽い気持ちで特殊詐欺に手を染めると、簡単には抜け出せない。先輩や友人から誘われても、絶対に加担しないでほしい」としている。

会員限定記事会員サービス詳細