衝撃事件の核心

特殊詐欺集団、少年は使い捨て

高齢者からキャッシュカードをだまし取り、預金を引き出した特殊詐欺グループの男子大学生(19)を車に監禁したなどとして、大阪府警が2月上旬、逮捕監禁などの疑いで、同じ詐欺グループの男5人を逮捕した。少年はカードの受け取りや預金の引き出し役だったが、「引き出し額が足りない」などといわれ、仲間割れに発展したという。特殊詐欺グループは、結束の強い犯罪集団とのイメージもあるが、最近はバイト感覚でメンバーに引き入れられる学生らも多い。未成年者の摘発も増えており、警察当局は安易な気持ちで詐欺に加担しないよう注意を呼びかけている。

5時間半にわたり監禁

「俺はお前を沈めたり、殺したりしても何とも思わん」

府警によると、大阪府内の男子大学生は昨年8月30日、大阪市内を走る車の中で、同じ詐欺グループのメンバーからこう脅されたという。

発端は、高齢者らからキャッシュカードをだまし取り、預金を引き出す特殊詐欺事件だった。

「保険料の払い戻しがある。セキュリティーのある新しいカードに変更する必要がある。古いカードを渡してほしい」

詐欺グループはこの日、大阪府と兵庫県の70~80代の男女計3人宅に電話をかけ、市役所職員や郵便局員になりすまして嘘を言ったうえで、大学生を被害者宅に向かわせた。

被害者からカードをだまし取った大学生は暗証番号を聞き出し、コンビニエンスストアのATMで3人の口座から計約280万円を引き出したが、そこから内輪もめが始まった。