【倒れざる者~近畿大学創設者 世耕弘一伝・第2部】(12)「堂々の論陣を張り…」翼賛体制に抗して同交会を結成(2/2ページ) - 産経ニュース

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倒れざる者~近畿大学創設者 世耕弘一伝・第2部

(12)「堂々の論陣を張り…」翼賛体制に抗して同交会を結成

 弘一は戦後に書いた備忘録でこう振り返る。

 〈同交会の誕生は、当時軍閥官僚の勢ひ暴風の如く吹き、昭和十六年十一月十日、同志三十有余名の代議士が、救国の熱意に起って、帝国議会に交渉団体として、同交会と云ふ名称のもとに届出したのに始るのである〉

 〈結成後は、更に議会に於て当時提案されたる戦時特別刑法又は言論出版集会結社等に関する取締法案に対し、民権擁護のため正論をたたかわし、堂々の論陣を張り、各同志大いに闘争せり〉

 弘一は社会党系の議員にも参加を呼び掛け、活動をともにした元首相の片山哲は語る。

 「世耕君はその幹事役として活躍した。(中略)そうした激越な運動の最中でも、がつがつしたり、こせついたりした風なく、ひたすら活動に徹底するという態度であった」(松岡達郎)=敬称略