保育所入所選考にAI 大阪・池田市が導入へ

 大阪府池田市は、保育所入所などの煩雑(はんざつ)な選考作業を、職員の代わりに人工知能(AI)が担う技術を導入する方針を決めた。来年4月の入所希望者から新システムを利用する。市によると、富士通が開発した技術で、これまで手作業により約230時間かかっていた選考作業が数秒でできるようになるという。各地の自治体で新年度に導入する動きが広まっているが、大阪府内では初という。

 市内には市立と私立の保育所・園、認定こども園が計24カ所ある。入所希望者の保護者は申請書に施設名を第3志望まで書けることになっており、家族構成や家族の就労状況などを点数化して割り振る。きょうだいを同じ保育所に入れたい▽自宅や駅に近い施設を望む-などさまざまな要望もあり、職員が手作業で選考するため、膨大な時間がかかっていた。

 富士通の新システムでは、職員がデータ入力しなければならないが、点数化や保育所などの割り当て作業はAIが行い、「数秒でできる」(倉田薫市長)という。保育所の入所希望者はこれまで12月に申請書を提出、翌年2月中旬に結果を通知してきたが、市はAIの導入で通知までの期間が1カ月ほど短縮できるとみている。

 新年度予算案にシステム導入費など約548万円を計上した。市子ども・健康部の岡田和也部長は「希望者すべての要望に応じることは難しいが、結果を早く伝えることで対応がしやすくなるのでは」と話している。