買春持ちかけ示談金要求の疑い 風俗店経営者ら摘発

 大阪・ミナミの風俗店で男性客に買春を持ちかけ、示談金名目で現金を脅し取ったなどとして大阪府警南署は21日、恐喝容疑などで派遣型風俗店「恵(めぐみ)」の経営者、久保田賢治被告(30)=大阪市城東区関目、恐喝罪などで起訴=や従業員ら男女10人を摘発したと明らかにした。同署には昨年3月から、同様の被害相談が約100件寄せられており、被害総額は約2千万円を超えるとみられる。

 同署によると、久保田被告は20代の女性従業員らと共謀し昨年8月、同市中央区日本橋のホテル一室で、40代の男性客に女性従業員から買春を持ちかけ、応じた客から示談金や利用料金として現金計5万円を脅し取るなどしたという。

 久保田被告は入室前に、店の客引きの男に男性客から前払い料金名目で現金を受け取らせ、本来の料金との二重請求をしていた詐欺罪にも問われている。「未払い料金を請求しただけ」と否認しているという。

 同署によると、その場で支払えなかった男性客らは、運転免許証などのコピーを取られた上で返済期限と金額を明示した念書を書かされ、支払いを拒否すれば「会社に連絡する」などと脅されていた。

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