喫煙派のある職員は「吸うのは昼休みの食事の後だけ。体がそれに慣れてしまった」と話す。通勤途中や自宅、休みの日などは喫煙できるが、市は職員に禁煙してもらうことで、そうした私的な空間でもたばこを吸わないよう求めている。
他自治体ではどうだろうか。
大阪府は平成20年に府庁など庁舎敷地内を禁煙にして灰皿を撤去。勤務中に喫煙する行為は、職務専念義務違反になるとして禁止した。
ところが昨春、健康医療部の男性職員が勤務中に喫煙のために繰り返し職場を抜け出していたことが発覚し、府がこの職員を訓告処分にした。回数と時間は2年間で約440回、100時間以上にわたっており、男性は依願退職した。
府はこれをきっかけに昨年7月から勤務時間中の喫煙を職務命令で禁止とし、出張中も勤務時間中であればたばこを吸えなくした。
大阪市も22年4月から市役所の敷地内を全面禁煙とし、同年10月から勤務時間中の喫煙を禁止した。
東京都も、昨年4月から都庁など庁舎内での職員の喫煙を禁止した。ただ、都庁内では、来庁者用の喫煙所は存続されている。
確かに勤務中の職員の喫煙を禁止する自治体は増えている。ただ、職員の私的空間での喫煙は禁止されていない。昨年成立した改正健康増進法も、受動喫煙防止がねらいで、禁煙のススメではない。
専門家「喫煙率8%程度が最大限可能では」
吹田市民らは市の宣誓書提出をどう思っているのか。JR吹田駅前で聞いてみると、「やりすぎ」という声が多く聞かれた。