【熱血弁護士 堀内恭彦の一筆両断】児童虐待「全件」情報共有を急げ(2/2ページ) - 産経ニュース

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熱血弁護士 堀内恭彦の一筆両断

児童虐待「全件」情報共有を急げ

 日本弁護士連合会は、「児童相談所が育児に悩む親から任意の相談を受ける機能も担っていることに鑑(かんが)みれば、全てのケースにつき児童相談所と警察が情報を共有することとなれば、かえって警察の介入により逮捕等に至る事態となることを懸念する親からの相談がされにくくなり、その結果、虐待の発生防止・早期発見の妨げとなる可能性がある。したがって、安易に警察を頼るべきではなく、真に子どもの権利保護の観点から慎重な対応が必要である」などと反対意見を表明している。

 しかし、これは、子供の命を守り切れていないという現実を直視していない。「虐待」という犯罪から子供を守る実効性ある対策をとることが最優先である。

 最近では、このような警察との「全件」情報共有の取り組みを行う自治体が徐々に増えてきてはいるが、統一された法律がないため、各自治体任せになってしまっている。

 子供を虐待から守るためには、一刻も早く、「全件」情報共有の法律を作り、全国統一ルールの確立を急がなくてはならない。

【プロフィル】堀内 恭彦(ほりうち・やすひこ)

 昭和40年、福岡市生まれ。福岡県立修猷館高校、九州大学法学部卒。弁護士法人堀内恭彦法律事務所代表。企業法務を中心に民事介入暴力対策、不当要求対策、企業防衛に詳しい。九州弁護士会連合会民事介入暴力対策委員会委員長などを歴任。日本の伝統と文化を守る「創の会」世話人。趣味はラグビー。