未来見据えた「時代の仕掛け人」 堺屋太一さん死去

 激動する世界の中で日本の生きる道を絶えず模索してきた堺屋さん。21世紀への指針を探るため、平成4年からほぼ1年にわたって産経新聞に連載した「風と炎と」の最終回では、歴史の転換期で大切なことは「先見性と勇気、それが発揮できる多様性と自由な雰囲気であろう」と強調した。

 昨年11月号の雑誌「正論」への寄稿では、活力と意欲を失いつつある平成末期は「『第三の敗戦』ともいえる状況にある」と警鐘を鳴らしていた。

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