天王寺動物園(大阪市天王寺区)は7日、飼育していたクロサイの「トミー」が死んだと発表した。昭和57年に生まれた36歳のオスで、国内の動物園では最高齢だったという。死因は解剖して調べているが、担当者は「高齢であることと、肝臓の機能が弱っていたことが影響したとみられる」としている。
管理事務所によると、トミーは昭和57年10月に広島市安佐動物園(同市安佐北区)で生まれ、平成元年9月に天王寺動物園に来た。昨年10月ごろから体調を崩し、同園で治療を続けていた。同園のクロサイは、ほかにオスとメスを1頭ずつ飼育している。国内では昨年末時点で、11施設にオス10頭、メス12頭がいるという。