嵐「あと2年」の影響力 TV番組・CM・音楽…5人の足跡

 来年末での活動休止を発表したアイドルグループ「嵐」はテレビやCM、音楽などで実績を残してきただけに、各業界に嵐ロスが広がる。一方で、2020年東京五輪・パラリンピックに向けた露出増大の予測やライブチケットの人気集中による混乱への懸念などさまざまな声が上がった。(兼松康、竹中文、三宅令)

“理想的”な会見

 「今まで見たことがない景色を見てみたい」「5人じゃないと嵐じゃないという選択肢を取った」

 先月27日に行われた嵐の活動休止会見はインターネット上やテレビの情報番組などで広く好意的に受け止められた。日本大の福田充教授(危機管理学)は「自分の言葉で気持ちを伝え、きちんと話し合いを重ねてきたことが視聴者に伝わった」と分析する。

 一方、アイドルに詳しい上武大の田中秀臣教授(経済学)は、平成28年1月に解散騒動の中、黒いスーツ姿で謝罪会見をしたSMAPと比較し、「会見でも仲がよいイメージを維持していたのでファンは安心できた」と指摘。「解散でなく、2年後の活動休止とした点もファンに希望を持たせた。アイドルとして理想的な会見で、今後の参考にされるだろう」とした。

テレビ界に“嵐ロス”

 5人がそれぞれの思いを伝えた会見を受け、嵐が出演する民放番組の関係者は「特別番組などで盛り上げていくのは違う気がする。(現在の番組で)いい形で送り出すのが一番」と静かに見守る考えだ。

 毎年大みそかに行われるNHK「紅白歌合戦」で、平成22年から5年連続で白組司会をグループで担当するなど国民的アイドルグループとして高い人気を集めた嵐。会見では5人が巧みにサポートし合いながら進行する姿が好印象を与えた。

 前述の関係者は「彼らは互いの役割を分かっていて、グループとしての魅力を発揮できる。彼らに代わるグループはなかなかいない」と惜しんだ。

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