大阪の「ニシ」がキタ、ミナミを超える日 万博、IRで注目

 これに伴い、海外からの投資は拡大。JLLの調べでは平成30年、100億円以上の大型不動産取引は大阪で15件あり。7~9月の取引額は過去最高だった。

 インバウンド需要の高まりは、大阪の街の様子も変えてきた。大阪市中心部では、鉄道の2大ターミナルである梅田周辺と難波周辺をそれぞれ「キタ」「ミナミ」と呼ぶが、アジアからの観光客に人気の道頓堀や心斎橋といった観光地を抱え、関西国際空港に近いミナミが近年の開発ではリードする。30年に発表された商業地の地価では、ミナミの「クリサス心斎橋」がキタの「グランフロント大阪」を初めて上回った。実際ミナミでは、外資の商業ビルへの投資が目立っている。

 そんな中、新たな拠点として今後の開発が期待される湾岸部。期間限定の万博の開催だけでは、民間企業は慎重な構えだが、IRが決まれば投資が一気に動く可能性がある。IRには多くの外資系企業が関わるとみられることもあり、湾岸部の「ニシ」は、「キタ」「ミナミ」に続く新たな投資先として注目される。

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