浪速風

入れ替えダブル選、維新らしい奇策だが

大阪都構想の法定協議会で休憩後、再入室する松井一郎・大阪府知事(左)と吉村洋文・大阪市長=大阪市役所(安元雄太撮影)
大阪都構想の法定協議会で休憩後、再入室する松井一郎・大阪府知事(左)と吉村洋文・大阪市長=大阪市役所(安元雄太撮影)

松井一郎大阪府知事と吉村洋文大阪市長が、ともに辞職しての出直しダブル選挙をにおわせている。4月の府議選、市議選に合わせてだが、そのまま2人が当選すると、残りの任期が満了する今秋に再びダブル選の必要がある。そこで、知事、市長が入れ替わっての出馬も示唆している。

▶大阪都構想の住民投票を実現するためという。法定協議会での制度案づくりが野党の抵抗で進まず、「あらゆる手段を使わなければ」(松井知事)。が、有権者に奇策が理解されるだろうか。都構想は4年前の住民投票で、わずか1万票余りの差で否決され、当時の橋下徹市長は敗北を認めて政界を引退した。熱は冷めてしまった。

▶その後の大阪はインバウンド(訪日外国人客)が好調で、万博の誘致にも成功した。都構想に再挑戦する機が熟したとは思えない。ケンカを仕掛けて旋風を巻き起こす橋下流を受け継ぐ大阪維新の会だが、「急(せ)いては事を仕損じる」というではないか。