浪速風

立春大吉に春一番 暦通りの陽気がうれしくて

きょうは二十四節気の「立春」である。いつもは「暦の上ではもう春」なのだが、暦通りの暖かさで、北陸地方では春一番が観測された。「立春をすぎて初めて吹く強い南寄りの風」だから、いうまでもなく最も早い。七十二候の「東風解凍(はるかぜこおりをとく)」も暦通りだ。

▶「雨の中に立春大吉の光あり」(高浜虚子)。禅宗では「立春大吉」の札を門口に貼る風習がある。4文字とも左右対称で、裏から見ても同じに読める。入ってきた鬼がふと振り返ると、お札が目にとまり、この家はまだ入っていなかったか、と逆戻りして出て行ってしまう。その年の平穏無事を願う厄除けである。

▶立春は農事暦のスタートの日で、八十八夜も二百十日もこの日が起算日になる。前日が節分で、年によって異なるが、今年はあす5日が旧暦の元日である。これから何度も寒さがぶり返すだろうが、立春を境に余寒、残寒と呼ばれる。次第に日脚も伸びて、春が近づく。