成田空港A滑走路 10月から1時間延長 開港以来初

 国と千葉県、成田国際空港会社(NAA)、空港周辺の9市町の4者協議会が4日、同県芝山町役場で開かれ、今年10月末から成田空港A滑走路の発着時間を1時間延長することで合意した。発着時間が延長されるのは昭和53年の開港以来初めて。

 2本ある滑走路のうち、A滑走路は原則午前6時から午後11時に限ってきた発着時間を、翌午前0時まで延ばす。

 発着時間延長は、空港機能強化計画を検討する昨年3月の4者協議会で、2020年東京五輪・パラリンピックまでに実施することで合意。国などがアジア諸国との間で空港間競争が激化していることなどを理由に、今年10月末の冬ダイヤからの実施を求めていたが、騒音の影響を受ける一部の自治体が難色を示していた。

 この日の4者協議会では全ての自治体が早期実施に同意し、10月末からの延長が正式に決まった。

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