普通の会社に
フランスの自動車大手ルノーでカルロス・ゴーン被告が会長を退任し、タイヤ大手ミシュランのジャンドミニク・スナール最高経営責任者(CEO)が新会長に選ばれた。「ルノーがやっと普通のフランスの会社に戻った」と、知人の仏経済人は言った。ゴーン被告という「異端児」のワンマン体制が終わり、仏政府に忠実な企業になった、という意味である。
スナール氏は石油大手トタル、建材のサンゴバンなどフランスを代表する企業でキャリアを築いた。ゴーン被告との最大の違いは、仏政府の強い支持があること。マクロン大統領は同氏のミシュラン経営を「企業の模範」と絶賛した。