但馬空港で鹿児島への臨時便 兵庫県の就航計画が判明

但馬空港で鹿児島への臨時便 兵庫県の就航計画が判明
但馬空港で鹿児島への臨時便 兵庫県の就航計画が判明
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 兵庫県が来年度、大阪(伊丹)空港との往復便しか運航していない但馬空港(同県豊岡市)で、鹿児島空港など新たな路線で臨時チャーター便の運航を計画していることが2日、関係者への取材で分かった。伊丹以外の便を運航させることで新規路線開拓の課題を洗い出し、開港以来の悲願である羽田空港への就航につなげたい考えだ。

 但馬空港は兵庫県が平成6年に開港させた。定期便は日本航空グループの日本エアコミューター(鹿児島県)が運航するプロペラ機での1日2往復の伊丹便のみ。ただ、地元での認知度が高まるにつれ利用者が増加傾向となり、昨年5月には座席数の多い新型機を導入。29年度の利用者数は約3万2千人で過去最高を更新した。

 県は31年度後半にも日本エアコミューターが拠点を置く鹿児島空港と複数回往復する臨時チャーター便を就航させる方針で、鹿児島以外の空港へも就航の可能性を探る。これまでも開港記念などで単発的に特別便を飛ばしたことはあったが、本格的な運航経験を重ねることで、人員や機材繰り、コストなど新規路線開拓に伴う課題を点検。地元の悲願である羽田便就航につなげることを目指す。

 就航便数の少ない地方空港にとって、需要の多い首都圏とを結ぶ羽田便は生き残りのカギを握る。南紀白浜空港(和歌山県)や鳥取空港(鳥取県)は国内線は羽田便しか就航していないが搭乗率は堅調。但馬空港は利用者が増加傾向とはいえ、伊丹空港まではわずか約100キロの距離で鉄道やバスとの競合もある。羽田への直行便が存在感を高めるための切り札になると期待されている。