3社連合トップ定期協議へ 日産ルノー新体制で初会談

 日産自動車、フランスの自動車大手ルノー、三菱自動車の企業連合は31日、3社のトップによる定期協議の場を設けることで合意した。三菱自の益子修会長兼最高経営責任者(69)が東京都内で記者団に明らかにした。企業連合の新たな運営体制をめぐる協議は同日から本格化し、今後、日産次期会長などのポストをめぐる綱引きが激化する可能性がある。

 日産の西川(さいかわ)広人社長(65)、ルノーのジャンドミニク・スナール新会長(65)が日本時間の31日、オランダで初めて直接会談。益子氏は日本から中継で参加した。会談について日産関係者は、「人間関係づくりが一番の目的だ」と説明している。

 日産はカルロス・ゴーン被告(64)の事実上のトップ解任後に発足したルノー新体制に期待感を示してきた。西川氏は1月24日、これまでルノーの要求をはねつけてきた臨時株主総会開催に踏み切る方針も発表。ぎくしゃくしていた関係を改善したい考えを示した。

 日産関係者は31日、両社の合弁会社「ルノー日産BV」で不透明な報酬、横領がなかったかなどを調査することで、ルノーと合意したことも明かしている。 

 ただし人事面では依然として食い違いが残る。仏メディアは、仏政府関係者がゴーン被告の後任となる日産の新会長にスナール氏を指名する意向を示したと報道。両社の協定で、日産の最高執行責任者(COO)以上の役職をルノーが推薦できる条項があることが根拠とみられる。

 しかし日産は「あくまで推薦で、必ず受け入れなければならないということではない」との立場。会長人事は、日産のコーポレートガバナンス(企業統治)強化策を検討する特別委員会の提言を受けて決める姿勢を崩していない。ルノー側が会長指名を強く主張すれば、友好ムードが吹き飛ぶ懸念もある。(高橋寛次)

会員限定記事会員サービス詳細