キャンプ場で迷惑行為多発 兵庫では一時閉鎖も(2/2ページ) - 産経ニュース

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キャンプ場で迷惑行為多発 兵庫では一時閉鎖も

人気下降の背景で

 キャンプは近年、手ぶらで行けるキャンプ場の普及などで未経験者にも間口が広がり、人気が高まっている。日本オートキャンプ協会(東京)が発行する「オートキャンプ白書」によると、24年に720万人だったオートキャンプ場(約1300カ所)の利用者は、28年には840万人まで増加した。

 また、国内最大級のキャンプ情報サイト「なっぷ」を運営する「スペースキー」(東京)によると、全国でキャンプ場は約3800カ所に上り、そのうち無料キャンプ場は約290カ所ある。

 ただ、人気を集めるようになったことに伴い、マナー違反や迷惑行為も増加しているといい、各地のキャンプ場は対応に苦慮。さらに無料施設の場合、自治体やNPO法人が運営しているケースが多く、使える費用が少ないため深夜の管理などが困難となり、迷惑客によるトラブルが頻発しているという。

有料化検討も

 和歌山県紀美野町の生石(おいし)高原キャンプ場では、利用者がごみを放置して帰ることが問題になり、無料だった使用料を25年に1人用区画500円、ファミリー区画2千円にした。施設管理者は「NPO法人が運営するため資金的に苦しく、ごみの片付けをする人員の確保が難しかった」とする。

 北海道旭川市の21世紀の森ふれあい広場でも利用者によるマナーの悪化が問題となり、30年にたき火ができる場所を閉鎖。キャンプ場の有料化も検討している。担当者は「対策を取らなければ、キャンプ場を維持していくのは難しい」と漏らす。

 迷惑行為が増えると、有料化などの対策が取られ、結果的にキャンプ場を利用しづらくなる。猪名川町の担当者は「迷惑客はほんの一部。優良な利用者の声を聞きながら、今後の対策を慎重に検討したい」と話している。