死者は身元不明の場合に加え、遺族と連絡がつかなかったり引き取りを拒否されたりしても、死亡地の市町村が火葬と埋葬を行うよう「墓地、埋葬等に関する法律」などで定められている。
実際に無縁遺骨となるのは、身元不明者よりも身元が分かっている人の方が多い。大阪市では平成27年以降、無縁遺骨が2千柱を超えているが、身元不明者を示す「行旅死亡人」は50人以下にとどまっている。
遺骨を保管する期間や方法は、市町村によって異なる。大阪市の場合は斎場で最低1年間保管し、引き取り手がなければ毎年9月1日に市設南霊園(大阪市阿倍野区)にまとめて移す。中旬に慰霊祭を行い、無縁堂で合祀しているという。