自民党は23日、党のインターネット動画チャンネル「カフェスタ」で、憲法改正に対する国民の理解を深める番組の放送を開始した。党憲法改正推進本部(本部長・下村博文元文部科学相)の高村正彦最高顧問が出演し、同党の改憲に関する考え方を説明した。
高村氏は戦後一度も国会で改憲が発議されなかったことを「国会の怠慢」と指摘。国民の関心を高めるためには「(国会の)憲法審査会という正式機関で議論し、賛成の人も反対の人も自由に討議することが一番大切だ」と強調した。
9条への自衛隊明記など、党がまとめた4項目の条文案については「(条文案は)議案ではない。(憲法審に提示されたとしても)すぐに採決することはあり得ない」と述べ、改憲議論に慎重な野党の参加を促した。