「再生プラスティック」を使ったファッションは、本当に環境に優しいのか?

また、IDEOのヤーマスは、持続可能性に関する取り組みにおいては、ボトルを衣服に再利用することだけを考えるのでは足りないと話す。その衣服を何かほかのものに再利用することも考えて、プラスティックが最終的にゴミとして埋め立てられるまでに何度も再生されるようにするべきだという。

労働環境や動物の権利、持続可能性に基づいてブランドの倫理性をランキング付けするショッピングアプリを提供しているグッド・オン・ユー(Good On You)は、17年にエヴァーレーンの取り組みを「十分ではない」と評価した。「エヴァーレーンが人々に提供する情報には大きな欠落」があり、全製品が環境に優しい素材を使っているわけではないことがその根拠だった。生物分解可能なエヴァーレーンの多くの素材(革、羊毛、カシミヤ、綿)でさえ、多くのエネルギーと水が使われており、環境に負担をかける可能性があるという。

グッド・オン・ユーの設立者のひとりであるゴードン・レヌーフによると、ReNewシリーズの導入を踏まえ、エヴァーレーンの評価を更新しているところだという。「17年ころにエヴァーレーンが発表したいくつかの取り組みはどれも立派なものですが、かなり限定的なものです」とレヌーフは述べる。

衣類を通じて、持続可能性という「価値」を購入する

これまでのところ、ReNewのアウターウェア・シリーズには、女性向けが8種類、男性向けが5種類ある。「環境に優しい素材をさらに幅広く使うために、もっと多くのことができるはずです」とレヌーフは言う。

プレイズマンによるとエヴァーレーンでは、ReNewの素材を防寒用のアウターウェアだけでなく、1年中着られるアイテムにまで拡大しようとしているという。また、プレイズマンはReNewについて、エヴァーレーンにとって「持続可能性に関する初めての大きな約束」であり、「まだ多くの可能性が残されています」とも述べている。

それは、エヴァーレーンと、その製品を購入する消費者の双方にとって、学びのプロセスでもある。同社のスミスによると、現時点では、水のボトルを再利用して衣服をつくるには、合成繊維を使うよりもコストが10~15パーセント高くなるという。

同社はいずれ、プラスティックを衣服に使える糸にするコストが下がると期待している。持続可能性という価値を購入するために人々がより多くのお金を払い、再生プラスティックをデザインに組み込むブランドが増えれば、現実化するだろう。

「企業は正しいことをする責任があると考えています」とプレイズマンは述べる。「企業がサプライチェーンを変えようとしないのであれば、地球よりも利益を優先する、と積極的に選んだことになるのですから」