浪速風

厚生労働省に春は来ない

明日20日は大寒。1年で最も寒いころとなる。この日が来たらあとは春に近づいていくはずと頭の中で念じるが、実際はまだまだ寒い。暦がめくれていくのを指折り数えることになる。風邪など引かないようみなさんもお気をつけて。

▶作家の永井龍男におもしろい一文がある。「暮れから正月、なにかとにぎやかに過ごしたあとだけに、財布の中もものさびしいし、寒さが余計身にしむということにもなる」(「大寒に近く」)。なるほど確かにそうだ。わが財布の中も寂しい。だから気分的にも寒さが募って感じられるのだろう。

▶ところでこちらもまったくお寒い。厚生労働省の毎月勤労統計の不正が世間を騒がせている。15年前から行われていたというから驚く。同省では昨年も、裁量労働制をめぐって不適切なデータが作成されていて問題になった。無責任な役所仕事がはびこってしまっているのではないか。徹底的にウミを出さなければこの省に春は来ない。