ニシキゴイを「国魚」に自民が輸出拡大狙う議連設立へ

「錦鯉文化産業振興議員連盟」の発起人代表、浜田靖一元防衛相
「錦鯉文化産業振興議員連盟」の発起人代表、浜田靖一元防衛相

 「泳ぐ宝石」を国の魚に-。自民党の有志議員らが観賞用として海外で人気の高いニシキゴイを「国魚」に位置づけ輸出拡大を目指す「錦鯉文化産業振興議員連盟」(発起人代表・浜田靖一元防衛相)を立ち上げることが分かった。麻生太郎副総理兼財務相や岸田文雄政調会長、小泉進次郎厚生労働部会長らが発起人となり、2月7日に設立総会を開く。

 ニシキゴイは近年、欧州やアジアで人気が高まり、国内生産の7割以上が輸出されている。品評会の受賞魚は一尾数千万円で取引されることもある。

 自民党はクールジャパン成長戦略の一環として注目しており、耕作放棄地の水田を養鯉池に転用する国家戦略特区への指定も目指している。

 現在、日本には特定の魚を国魚と位置づける制度はない。議連では、多くの外国人が訪れる来年の東京五輪・パラリンピックまでにニシキゴイを国を代表する魚と位置づけ、輸出戦略の強化を図る狙いだ。 

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