ハワイ沖に巨大ホホジロザメ あの「ディープ・ブルー」か

 米ハワイ州オアフ島沖で体長約6メートルの巨大なホホジロザメが発見され、サメの保護や研究活動にあたっていたダイバーらが撮影に成功した。

 地元紙ホノルル・スター・アドバタイザーによると今月15日、オアフ島の約24キロ沖で、ダイバーのチームがマッコウクジラの死骸をついばむイタチザメの群れを観察していたところ、突然、巨大な雌のホホジロザメが姿を現わした。驚くほどの巨体で、妊娠している可能性もあるという。

 このサメがダイバーらを驚かしたのは、そのサイズだけではない。「ディープ・ブルー」の愛称で知られ、米国のドキュメンタリー番組にも取り上げられたことがある世界最大級のホホジロザメと大きさや特徴がよく似ていたのだ。

 発見者の一人、オーシャン・ラムジーさんには実は、ディープ・ブルーの観察チームにも参加しており、一緒に泳いだ経験があった。そのときの発見場所は、大西洋のメキシコ沖に浮かぶグアダルーペ島沖だった。

 ディープ・ブルーとの再会かもしれない今回の出合いにラムジーさんは「言葉もなかった。心が温まった」とコメント。「彼女は今までみたホホジロザメで最も穏やかかもしれない。だから私は『おばあちゃんザメ』と呼んでいるのよ」

 ハワイ周辺は、ホホジロザメの生息域である米カリフォルニア沖などよりも海水温が高く、ホホジロザメが見つかるのは珍しい。ラムジーさんたちはこの日、ほぼ一日、ホホジロザメと泳ぎ、写真を撮影したという。

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