「歌舞伎見ながら、電話来ねえなと…」芥川賞・上田岳弘さん

--芥川賞選考委員の奥泉光さんが講評で、「大きなもの」と「身近なもの」が合わさっている手際の良さを評価していたが

「僕の作品って毎度同じモチーフが共通して出てくる。『また同じかよ』と思われるかもしれないけど、僕の中では一作一作深化している。使い慣れてるというか、前に出したモチーフをさらに深めていくとどういうことになるんだろうと常に考えてつくっているので、ある意味、手際の良さと映ったんだと思います」

--今までの作品と比べて、読みやすい作品になったが

「デビューして1、2作目は、『自分がどれだけ速い球を投げられるのかな』という興味で書いていた。だんだん作品を重ねていくごとに、もっと広く読んでもらいたいと考えながら、とはいえ、読みやすいといっても、芸術性といったらおこがましいんですけど、深い部分が浅くなってしまうのは違うなと毎回、試行錯誤している」

--仮想通貨と小説の共通点は