「喜びを表現するとTKO」芥川賞・町屋良平さん

「1R(ラウンド)1分34秒」(新潮11月号)で、2回目のノミネートで第160回芥川龍之介賞を射止めた町屋良平(まちや・りょうへい)さん(35)。16日夜、帝国ホテル(東京都千代田区)の記者会見場に赤いジャンパーとスニーカー姿で登場し、緊張気味に受賞の喜びを語った。

--受賞のお気持ちを

「正直今はすごく緊張しているので、なかなか訳が分からないという状況が正直なところです」

--今日はどんなシチュエーションで待っていたのか

「担当の編集者と一緒に、こぢんまりとウーロン茶を飲みながら待っていました」

--今回は身体と言葉の関係や、ボクサーの内面を描いたと思うが、受賞して改めて、どんなものが表現できたと思うか

「小説と書くことと、体と対話しながら生きていくことを考えているので、そうした小説に込めた思いを今回、しっかり文章にのせることができた。しっかり書けたなという思いがありました」

--選考委員の講評の中で、文章に対する描写の徹底性、トレーニングや減量、闘いへの心境を書くときの筆の迫力を評価されていたが

「今いただいたお言葉は、すごくうれしいです。登場人物のやっていることと、自分の文章というのが釣り合うよう、しっかり書ければと思っていたので、すごくうれしいです」

--今回はしっかり釣り合ったと