浪速風

100万円の「お年玉」。ばらまきは品がない?

衣料品通販サイトを運営する前沢友作氏が「お年玉」として100万円を100人にプレゼントした。ツイッターをフォローしてリツイート(拡散)すれば応募でき、その数は世界記録になったそうだ。総額1億円も話題性に換算すれば安いもので、大尽(だいじん)遊びではなさそうだが。

▶落語「莨(たばこ)の火」は、北新地に遊びに来た老人にお茶屋が駕籠(かご)代や芸者の祝儀などを立て替えるが、やがて帳場から「初めての客にそうはできん」。老人は風呂敷包みから小判を出して立て替え分を2倍にして返し、残りを座敷にまく。転がり回って拾い集めるのを見て、「あー、面白かった」

▶「「ケラケラ笑うてるだんなに、子供のような無邪気さが出なかったら、こんないやらしい話はない」。桂米朝さんの「米朝ばなし 上方落語地図」から。師匠の四代目桂米団治は「それでわし、ようやらんのや」と言っていたそうだ。金遣いには品性が出る。ばらまけばいいというものではない。