使い方多様、ビーチコート人気 杉並の永福体育館 区、五輪合宿招致狙う

永福体育館に併設されたビーチコート=杉並区永福
永福体育館に併設されたビーチコート=杉並区永福

 杉並区永福に昨年9月、都内では珍しいビーチコートを併設した永福体育館が開設され、利用者の人気を集めている。ビーチコートはビーチバレー以外のスポーツでも使えるほか、砂場としてエクササイズ教室などへの活用も可能。国際競技連盟の基準を満たしており、同区は2020年東京五輪に向け、ビーチバレーの海外代表チームの事前合宿の招致を目指している。(吉沢智美)

 ビーチコートは縦34メートル、横28メートル。砂はバレーボール協会の選手の協力を得て選定したオーストラリア産のホワイトサンドを使用した。同区スポーツ振興課の荒瀬健一係長は「大田区にもビーチコートはあるが、ネットや支柱が常設でビーチバレー専用。こちらは支柱などは常設されておらず、その都度臨機応変に対応できる」と強調する。

 以前の永福体育館は昭和43年に建築され、老朽化のため永福南小学校(廃校)の跡地への建て替えが決定。その際、建ぺい率の制限で敷地の一部に建物が建てられないことが分かり、「ビーチスポーツや健康増進事業が行える」としてビーチコートに割り当てられた。

 体育館の建設費約13億円のうち約1億円がビーチコート分で、「高さ10メートルの防球ネットや防砂ネットなどの費用がかかった」と荒瀬係長。ビーチバレーだけでなく、ビーチサッカーなどのビーチスポーツ、エクササイズ教室などで利用され、稼働率は昨年9月から11月までの間で57・8%。

 荒瀬係長は「10月以降の稼働率は60%を超えている。屋外施設としては想像していた以上に高い」と手応えを感じている。

 ビーチバレーで利用した社会人サークル「ルービーズ」の村上弘之さん(29)は「砂がサラサラしていて足にまとわりつかず、動きやすい。これまでビーチバレーの大会はぶっつけ本番だったが、これからは練習できる」と歓迎する。

 東京五輪に向けた海外代表チームの事前合宿招致では、11月に同区のオリンピック・パラリンピックスポーツアドバイザーにバレーボール男子元日本代表監督の南部正司氏が就任し、積極的な招致活動を続けている。これまでにドイツとイタリアが視察に来ているという。

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