話の肖像画

元最高裁判事・園部逸夫(89)(1)オープンな議論望みたい

〈新天皇として即位される皇太子さまは、戦後(昭和35年)のお生まれである〉

現在の天皇陛下は、これまでの皇室の伝統をよく受け継ぎ、お守りになってきたと思います。皇太子さまは戦後の憲法下で育っておられますので、違う考えをお持ちかもしれません。こうした代替わりのときこそ、日本の皇室や天皇制のあり方を、改めて議論することが必要ではないでしょうか。

17年のときは、(将来における皇統の継続について)切迫した危機感がありました。翌年、悠仁(ひさひと)さまがお生まれになって、すべてがなかったかのようになってしまいましたが、劇的に状況が変わったわけではありません。誰からも非難されずにオープンな議論ができる雰囲気になることを望んでいます。(聞き手 喜多由浩)

【プロフィル】園部逸夫(そのべ・いつお) 昭和4年、日本統治下の朝鮮生まれ。父親の転勤で台湾へ移り、旧制台北高・四高(金沢)を経て、京都大法学部卒。同助教授から45年、東京地裁判事に転じ、平成元年、最高裁判事。11年に退官後は、「皇室典範に関する有識者会議」座長代理などを務めた。日本寮歌振興会会長。法学博士。著書に「皇室法概論」など。

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