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今年は参院選があります。3期目を目指します。どういう選挙になるかは、通常国会を過ぎてみないと分かりません。なにしろ、平成19年7月の最初の参院選のとき、出馬のため同年5月に勤務していた会社を辞めた後で「消えた年金記録問題」が大きくなりました。世論が急変し、街頭に立っていても「年金をどうしてくれるんだ!」などの罵声を浴びせられる選挙戦になりました。
選挙戦間際になって世論が急変した経験は今も忘れられません。今政治がやるべきだと考えていることを真摯(しんし)に丁寧に訴える以外に奇策はありません。
私には6歳の息子がいます。「この子が大人になるまで、何を社会に用意しておけばいいだろう」といつも考えています。野村総合研究所は、およそ2025年から35年の間に、日本の労働人口の約49%が就いている職業が、人工知能(AI)やロボットで代替可能になると予測しています。
人間が生きること、働くことの意味がこの十数年で大きく変わり始めるでしょう。今の価値観で制度を固めておくよりも、柔軟な選択ができる幅を広げていくことの方が大切ではないでしょうか。
65歳以上の高齢者人口は42年にピークを迎えます。その頃までに生産年齢人口(15~64歳)は約1700万人減ります。これから先は高齢者が増えることよりも、現役世代の減少のほうが社会に大きなインパクトを与えます。