稲垣吾郎「半世界」 重なる、幼なじみとの友情

反抗期で同級生のいじめに苦しむ一人息子への接し方が分からない紘、家族と疎遠になった瑛介(長谷川博己)、ヤクザの嫌がらせに手を焼く自動車販売店経営者の光彦(渋川清彦)-。作中、それぞれ人生を重ねた3人の悩みが明かされていく。

独身で子供のいない稲垣は、「父親らしさ」をどう出せばいいのか苦しんだ。だが脚本には、稲垣が取り組みやすくなるような工夫が凝らされていた。

「『そうだけどね』『だけどね』といった、主語と述語がなく、あいまいで短い語尾の台詞が多い。そのおかげで、朴訥(ぼくとつ)とした感じと父親としての人間味を表現できた。すべて監督の演出です」

うまく演じられたのか稲垣は今でも半信半疑。ただ「半世界」を飛び出し、想像もできないような役を積極的に演じていくつもりだ。「あえて見知らぬ場所に出ていかなければ何も得られない。自分の地図をどんどん拡大していきたい」

2月15日、東京・TOHOシネマズ日比谷、大阪・TOHOシネマズ梅田などで全国公開。

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